国税専門官のメリットとデメリットを受験生目線で解説!
こんにちは!近藤です!
さて、公務員を目指している方なら国税専門官というお仕事をご存知の方も多いと思います。
国税専門官とは分かりやすく言うと税務署の職員です。
仕事内容はざっくりいうと税金にかかわる調査、徴収、査察です。詳しく知りたい方は以下の国税庁ホームページ
https://www.nta.go.jp/about/recruitment/kokusen/gyomu/01_1.htm
や他の就職情報サイトを参考にしたり、各地の国税局が実施する説明会に参加されることをお勧めします。
さて、この国税専門官ですが公務員試験の中でもトップクラスに受かりやすい試験種です。
理由はあまり人気がないため、併願で受験した合格者がどんどん他に流れていってしまうからです。
採用人数も多いので、私個人的には特別区以上に合格しやすいオトクな試験種だと感じています。
つまり合格しやすいからオススメという事なのですが、それ以外にも国税専門官をオススメする理由はあります。
以下に私が考える国税専門官になるメリットとデメリットをいくつかまとめてみましたのでご覧下さい。
【メリット】
①給料が良い
・地域手当を含まない初任給205400円(平成30年4月1日現在)
これに地域手当が加算されるため、東京都特別区内勤務の場合246480円になります。
〈参考〉
・国家一般職の地域手当を含まない初任給179200円(平成30年4月1日現在)
東京都特別区内勤務の場合215040円
また、国家一般職に比べると昇給のスピードにも若干の違いがあるようです。
②専門職のため税のスペシャリストになれる
例えば地方公務員の場合一般的に2~4年ほどで異動があり、広報から福祉へといったような畑違いの仕事になることも多いです。
③勤続23年で税理士の資格が手に入る
ただし実際に税理士として独立しても生計を立てることが難しいため、実際のところこの制度を利用する職員の方はほとんどいらっしゃらないそうです。また、いつ制度が変わってもおかしくないためあまり期待しないほうがよいのかもしれません。
気になる方は是非一度調べてみてはいかがでしょうか。
【デメリット】
①業務の内容によっては悪質な滞納者と接する機会があり、暴言や嫌みを言われることもあるいわば嫌われ役なところがある
(最近は公務員に対するバッシングも激しく、市役所や県庁の窓口などどこにいってもこういうことはあるのかもしれませんが…)
②仕事のオンとオフの差が激しく、確定申告の季節(2~4月ごろ)は多忙を極める
ただしこれは所属する部署や地域によってかなりの差があるようです。私の知人の国税専門官の方は「朝早く行く程度だよ~」なんておっしゃってましたが、以前私がとある税務署の前を真夜中に通り掛かったら何故か電気がついていました。あれはきっと電気の消し忘れなのでしょうね。皆さんも限りある資源を大切に!
③転勤がある
国税専門官は主に癒着を防ぐという目的から2~3年に一度異動があります。中には転居を伴う異動もあり、人によっては大きな負担に感じる方もいるでしょう。もちろん異動の際には本人の希望も考慮されるため、小さなお子さんのいる家庭での単身赴任や自宅を購入した後に転居を求められたりといったことはほとんどないと思います。
一般的に転勤は所属する国税局のブロック内で行われます。例えば東京国税局の場合、管轄は東京、千葉、神奈川、山梨の4県です。そして多くの税務署が東京都特別区内に集中しているため、転居を伴う異動は他の国税局と比べて少ないといえるでしょう。
詳しい管轄については以下の国税局ホームページをご覧ください。
④税務大学校での長期間の研修がある
試験に合格した後、約3ヶ月間全員が埼玉県和光市にある税務大学校で専門官基礎研修を受けることになっています。
税務大学校には寮もありますが人数制限があるため、自宅が遠方の人など通うのが困難な人から優先的に入ることができます。
研修が終わると税務署に配属され、2年間の実務を経て再び埼玉県和光市にある税務大学校で専科研修を約7ヵ月間受けることになり、その後ようやく一人前の国税調査官や国税徴収官として任用されることになります。
これまで簿記や税法などに馴染みのなかった方々にとってはなかなか大変だと思いますが、この研修を経験した私の先輩は「サークルなどもあり、大学生活の延長みたいで楽しかった」と話していました。よほど集団生活が苦手でなければ心配する必要はないのかもしれません。というかむしろ楽しそうでもありますよね!
いかがでしょうか。よく国税専門官は激務であるといわれますが、これは確定申告の時期の話でそれ以外の時期はかなり時間に余裕があるようです。また、一般的には国税局での勤務に比べると税務署での仕事は余裕があるようです。
実際私の知人の国税専門官の方は8月に数週間のお休みをいただいて海外旅行を満喫していました。バイタリティのある方にとっては仕事のオンとオフがはっきりしていたほうが充実した生活を送れるのかもしれませんね!
それでは今日はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございました!